カーボン用摩擦増強材

以前はカーボン部品の接合部分には脱脂しておくのが普通でした。
その頃はよくカーボン製のハンドルやシートポストなどがずれる事が多くて、また閉めすぎて破損などがつきまとっていた
時期がありました。4年位前からかな?たしかFSAが初めて市販化した物でカーボン用のグリースがありました。

グリースみたいな物ですがけっして潤滑用の物では無く、スクラブ洗顔料のようなジャリジャリが入った
カーボン同士の摩擦係数を上げるための物です。画期的でしたが使ってみるといろいろ問題が多く
例えば、一度塗って締め付けた部分は光沢が無くなったり、
何度か繰り返していると表面が削れすぎて細くなったり
一回締め付けた物を緩めたら新しいグリースを使用しないと締め付けられないとかです。

そんな問題を解決した物を紹介します

モトレックス(MOTOREX)
カーボングリース(Carbon Crease)
そのまんまなんですが これの凄いところはジャリジャリしたスクラブは一切入っていなくて普通のグリースみたいです
カーボン自体の表面には傷が付かなくて何度か使用できます。
これは私の憶測ですが”ダイラタント流体”の原理を用いているのかと思います。例えば水溶き片栗粉

原理:ダイラタント流体は一般に、液体と固体粒子の混合物である。力を加えて粒子が密集すると粒子の間の隙間が小さくなり、
強度が増し固体になる。しかし力を加えるのを止めると再び粒子の間の隙間が広がり、元の液体に戻る。


殆ど取り扱っているお店が少ないのですがこれは良いと思います


MOTOREX社は、スイス最大のオイルメーカーらしいです